中石海 / Kai Nakaishi (東京大学)
[Webサイト]東京大学教養学部統合自然科学科卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、同研究科博士課程に在籍中。バックグラウンドは理論物理、特に統計力学。言語について物理学の観点から研究している。
概要
近年、Random Language Model と呼ばれる、形式文法を確率化した数理モデルが提案されました。また、この単純なモデルでは、生成される構造が無秩序的な相から秩序的な相への相転移が起こるという予想がなされました。しかし、私達は、予想された相転移が実際には存在しないことを理論的に証明しました。本トークでは、以上の話題を素材にしつつ、統計力学における相転移とはなにか、物理学者がなぜ相転移に興味を持っているかについて紹介します。また、相転移というテーマをより自然言語処理に近いところへ接続する展望についてもコメントします。
※トークは日本語です。